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熱いなー、ペンギン。

どうも。忙しい日が続き、あっという間に週末になってしまいました。

先日、とうとう、クラブペンギンの買収が決まりましたね。ペンギンと聞いてリナックスを思い浮かべてしまう方々、子供心を取り戻しましょうね。

このクラブペンギン、主に8歳から12歳の子供(tweensともよばれます)を対象にしたバーチャルワールド、MMOGなのですが、スタートしてからすごい勢いで成長し、2年足らずでディズニーに買収されました。今年の5月にはソニーと買収交渉をしているけれども、収益からかなりの額を慈善活動に寄付するというポリシーをめぐって難航しているという情報が流れていましが、やはりそこがネックだったのでしょうか。他にもNews Corp等が興味を示していたようです。会員数、トラフィック等のデータはこちらに詳しいのでどうぞ。あのWorld of Warcraftの約10倍とかいう規模だとは驚きました。

価格は$350M、2009年の業績をマイルストーンとして更に350Mまでのearn-out付きです。今年の予想売上げは65M程、マージンは 5割という噂です。収入源は会費(月額$5.95)、グッズの販売を中心としたもので、最近ではめずらしく見えるような堅実なビジネスモデル。他に比較できるようなものを調べていないので何ともいえませんが、なかなか良いバリュエーションのように見えますね。earn-outが多いのは難点ですけど。

しかもクラブペンギン(背後の会社名はNew Horizon Interactive)は、3人のお父さん達が創業して、クレジットカードローンを含む自己資金、友人からの出資、及びエンジェル投資の傍ら、早くからでた利益でここまで大きくしてきたんですね。数多くのVCからのラブコールを跳ね除けてきたそうです。となると、創業者の懐は暖かいなんてものじゃないですね。ちなみに、社員数は120人程とのこと。

このニュースでふと思ったことが二つ。

一つは、最近ウェブ系のサービスは無料がデフォルトで広告を収入源としているものが多いのですが、バリュープロポジションがしっかりとしていて、お得感のある小額の会費であれば、喜んで払うユーザーはやはり結構いそうだ、ということ。もちろん、価格設定の問題は複雑ですし、いろいろ皆さん考えていらっしゃるとは思いますが、無料版からプレミアム版へのハードルが高いものが結構見受けられたり、無料サービスに偏った首切り競争的方向に傾きすぎたり、という傾向がみられることがちょっと気になっていたのです。バランスは難しいのですけどね。グーグルが近頃オフィス系のプロダクトをかなり充実させてきていますが、そういう意味では、グーグルがああいうレベルのものを無料でだすことは、大手が資金力をもってベンチャー企業を締め出しているかのような害がある気もしてしまいます。

もう一つは、子供市場、熱いなー、ということ。アメリカには現在、8歳から14歳までの子供は2900万人いて、その年間購買力は$40Bに及ぶそうです。しかもそのうち約90%がネットを使っているとのこと。移り気な子供の心を捉えることが出来れば、かなり儲かりそうです。クラブペンギンに類似のサービスは同じくカナダのWebkinzなど幾つかあって、これから益々競争は激しくなるかもしれませんね。子供の場合、セキュリティーや情報の適正度に関して親を安心させられる仕組みがしっかりしていることに加え、飽きさせないような工夫がかなり必要だったりしますが、その点このペンギンは肌理細やかなしっかりされている感じです。英語版のWikipediaBusiness2.0に色々と詳しく記述されてますので、ご興味のある方はぜひご一読を。子供の場合は、流行が「みんなやっている」という社会的要素により大きく影響されるので、難しい点がありますよね。そのぶん火がつけば広まりは早そうですが。今日本の子供達の間では、何が流行っているんですかねー。

そんな訳で、取り留めないですが、今日はこの辺で。
ではまた。

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