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サウンドクリップで気分を表現

今日は月一定例のNew Tech Meetupに参加してきました。4つのベンチャーがプレゼンとQ&Aをし小粒感は否めないのですが、その中ではRazz という会社は結構つかみは良い感じでした。

オーディオのエンターテインメント性に注目して、それを携帯またはブログやSNS等のウェブサイトに取り込むというもの。例えば携帯の場合だと、友達に留守電を残すときにサウンドクリップを使ってお笑いのネタを一言入れたり、アニメ等のキャラクターの声でメッセージや名台詞を入れたりというちょっとしたカスタマイズができるとのこと。着メロとか壁紙とかを買う感覚なのでボリュームが多ければそれなりの収入にはなりますね。絵文字等と同様で好みは分かれるものの、上手くいけばバイラル性は高そうですね。プレーヤーのダウンロードは無料で、実際その内の25%がサウンドクリップのパッケージを購入するほど転換率は良いそうです。

このサウンドクリップのパッケージに関しては、単純な音のパッケージだけでなくRazzがアニメやコメディアン等のコンテンツ側と契約してその流通の役割も果たすため、通信業者がそれぞれ独自に契約をする必要が無いというハードルの低さは、コンテンツ収入を狙う通信業者に魅力のようです。

更にRazzの技術を使って様々なサウンドクリップをミックスすることもできるそうで、自分なりの面白いものを録音して、ブログやSNSにポンとのせることが可能です。

要はこの種のオーディオメディアに関しては製販をおさえようという方向性なのですね。

私は着メロの購入暦なし且つ絵文字どころか携帯メールは殆どしないくらいのアッサリ派(古典派?)なので、こうしたサービスへの需要がどれほどあるのか実感としては分からないのですが、皆さんどう思われます?

今日話を聞いたばかりで詳細を知らないので、良し悪しの評価は控えさせて頂いて、以下感想を少し。

あれ、携帯でYouTubeビデオとか言ってなかったっけ?とも思ったのですが、国や年齢層によっては主流が低機能機種なのでオーディオのみのアプローチというのも案外捨てたものではないかもしれませんね。(注:日本の方々は驚かれることと思いますが、アメリカでは未だにネット接続なし、カラーなし、テキストのみ、折りたたみもできない、なんてものを使っている人が結構います)日本や韓国など携帯先進国にはこういうもの既にあるんじゃないだろうかとも思いますが、どうなんでしょうか?ぜひ最近の携帯コンテンツ関連状況を教えてください。ブログ等にオーディオクリップをのせるのは新しい話ではないと思うのですが、著作権コンテンツだったりサウンドミックスできたりというところが新しいのかな?

ちょっと感心したのは、開発はUSなのだけど携帯コンテンツに関しては後進だということを認識して、まずは敢えてヨーロッパやアジアに進出したというところ。良い傾向です。現在は15カ国に進出したと言ってました。それからプレゼン、デモ、Q&Aの受け応えも、明快でスムーズでした。アメリカ人全般的に人前で話すスキルは高いですが、5分という短い時間で何をやっているかを明瞭に説明し観衆をひきつけるというのはそう簡単ではありません。良くできていたと思います。

”それなり感”があるな、と思ったらしっかりVCがついていました。有名なMayfield、それからGuy Kawasaki氏のGarage等が投資しているとの事。さて今後どうなるか、見守るとしますか。

後進国と言えば…Razzと何の関係も無いですが、個人的にはアメリカでの携帯に関して1つ悩みが。どうしたらあのベルトに携帯を引っ掛けるということを撲滅することができるのでしょうか…?彼らに疑問はないのだろうか…?

ちと取り留めないですが、今日はこの辺で。

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