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オープンソース人の実態

どうも。今日はまたオープンソース関連の話をちょこっと。

一つは、オープンソース関連の人のtwitterを寄せ集めたPulse of Open Sourceというサイトがスタートしたそうです。リアルタイムのフォーラム或いは掲示板という趣で、こうなるとtwitter類はかなりSNSの様子を呈していますね。興味のある方はぜひご参加あれ。

二つ目は、先日見たニュースによると、オープンソースがわりと盛んなオーストラリアにおいて、初の調査を行ったところ、オープンソースプログラマーの稼ぎが国民平均を上回る事がわかったそうです。最終的なレポートは3月に発表されるそうですが、現時点で挙げられている数字をまとめてみます。

*調査に応えたのは327名で、これはオープンソース総人口の5%以上にあたる

*オープンソースに従事している人の給与(合算)はピークでA$76,000から A$100,000 (US$68,758 から US$90,471)であり、これは国民平均(メディアン)の3倍にあたる

*オープンソース従事者の殆どがソフトウェアエンジニアかICT(インフォメーションコミュニケーションテクノロジー)以外の職種をしている

*無料のオープンソース開発に対する報酬は、57%が無し、24%が時々そして9%が頻繁に何がしかの給与を得ており、10%はフルタイムの職業として報酬を得ている

この結果をみると、オープンソースだけで食べている人が高給取ということを示しているわけではなく、オープンソースに関わっている人は恐らくスキルレベルが高く且つそのような取り組みに積極的に関わる程モチベーションが高いため、つまりは仕事がデキるために、正規の或いはパートタイム契約から得られる給与の合算が高くなっている、ということだと思います。

それはそうかも、という感じですが、統計として数に表れるとオープンソースというものの現代社会に及ぼすスケールを何となくつかめる気もします。オープンソースだけで食べている人は現時点では少数ですが、何がしかの報酬を得ている人はかなりいますし、今後もこの割合は増えていくのではないでしょうか。

上記リストの2点目と3点目に関してちょっと補足を。レポートが発表されてからきちんと見ないとわかりませんが、給与を比較する際にピークとメディアンを比較しているのは、どうなんでしょうか。ちょっとセンセーショナルな感じが否めないところはあります。また、中には本職がパイロットという人もいるそうで、「Apache hackingをシドニーからロンドンへの飛行中にしている」と言っているとのこと。ネタのつもりかもしれませんけど、そんなフライトは避けたいですね。

どこかで、オープンソース全体におけるアジアのプレゼンスが低い、という趣旨の議論を見たように記憶していますが、実際はどうなんでしょうか。もしそうだとすると、働き方の体系の自由度や、このような報酬の機会と関係があるのでしょうか。

取り留めないですが、今日はこの辺で。ではまた。

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