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シェアするという美徳と経済

どうも。今日はGoogleその他によるOpenSocialの話題がかなり盛り上がっていましたね。アナウンスは出たものの余り具体的ではなかったので色々な憶測があるようですが、中々面白い展開ですね。これって、対Facebookという話を超えて、OpenIDとかSocial Graphとかに向けての道筋なんですかね。どうなんでしょう。

皆さんこの話は他のところでも読んでいらっしゃると思うので、ここでは今日起こった、Openな概念に沿ったもっとマイナーな話を。それは、私も大ファンであるカーシェアリングサービスのZipcarが競合のFlexcarと合併したというものです。

これらは必要な時に必要な時間だけ、小刻みな時間単位で車を借りられるサービスで、普通のレンタカーは空港などの地点でしか借りられないのに対し、都市部のあらゆるロケーション(近所のガソリンスタンド内の敷地等)で借りて返却できるというものです。しかも予約はネットか電話でできて、空いていれば直前でも可能、会員カードをかざすだけで鍵の開閉ができ、そのカードでガソリンの補給もできるという、一貫して対人の必要がない優れた使い勝手の良い仕組みなのです。

私のように車を所有していない人々には時に非常に助かりますし、車を所持している人々でも維持費と実際の稼働率を考えるとシェアしたほうが経済的なメリットがあるので手放す人も増えてきました。そして必要な時だけに運転を制限することで、地球にも優しいですしね。このコンセプト、日本人的には結構しっくりとくる気がするのですが、アメリカにおける啓蒙活動は相当大変だったことと思います。

実はこの2社は共に、1999年創業、現在に至るまで赤字で、VC等の投資家がバックアップしているベンチャーなんですね。(Zipcarの売上げは$70M位だとどこかで聞いたような気がします)サンフランシスコではこの数年で競合しているサービスが増えてきて、より多くの場所でサービスが開始され、利用者が増えてきているというのを感じていましたが、ここに至るまでの道のりは長し。ここ暫らくの環境ブームが後押しをしているようで、両社とも「グリーンはオシャレ」的なメッセージを発しておりました。よくぞがんばった!という感じです。

この機会で合併ということは規模の経済を追求する時に来たということなんでしょう。会員数が増えてきているものの、徐々にサービスはオーバーラップするようになり、車や保険、ガソリンやパーキングの費用、GPS連携やより良いUIなどのテクノロジー開発等、費用がかなり高いビジネスなので、双方プライベートベンチャーであるけれども、より成長するためには今、体を大きくしたほうが良いということになったのだと思います。この2社はリーダー的な存在ですが、今では同種のサービスは30社にも及ぶそうです。

合併後の新Zipcarは50都市に展開し、会員18万、車両数5千という規模になるとのこと。この2社が競合していたのはワシントンDCとサンフランシスコだけだったようですので、いってみればクラシックで教科書的な合併ですね。

今後増したパワーで益々がんばって欲しいものです。個人的にはシリコンバレーのBARTやCaltrain等の各駅に拡大して欲しいと願っているところ。皆さんもぜひ活用してみて下さい。

今日はこの辺で。ではまた。

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